住まいと、これからの暮らしの相談窓口

お墓の承継者問題と、終活の備え

お墓を継ぐ人がいない。私は、お墓に入れないの?

「子どもがいない」「親戚が遠く、頼みにくい」「子どもに墓守の負担を残したくない」。お墓を継ぐ人が見つからず、自分の納骨や先祖のお墓の今後が心配になることがあります。

承継者がいないことだけで、全国一律に納骨できなくなるわけではありません。継ぐ人を求めない施設もあります。ただし、申し込める条件と、亡くなった後に納骨を進める人・契約は別に確認が必要です。

「お墓を継ぐ人」と「亡くなった後の納骨を進める人」を分けて考えましょう。承継者不要という表示だけで、葬儀・火葬・搬送・納骨まで自動で済むとは限りません。

情報確認日:2026年10月9日

終活専門不動産は、住まいの管理・活用・売却・住み替えと、家族への引継ぎに向けた不動産の方針を整理する相談窓口です。お墓の使用・納骨は墓地管理者へ、祭祀承継・契約・死後事務の法的判断は対応する専門家へ確認します。

お墓の希望と、家族への伝え方を考える 木や花のある庭園、小さなお墓と文字のない墓標、資料を見ながら相談する二人を描いた説明用イラストです。実在の墓地や契約、特定の納骨方法を示すものではありません。
自然のあるお墓と、資料を見ながら相談する家族を描いた説明用イラストです。実在の施設を示すものではありません。
お墓の承継と、家や預金の相続を分ける
承継不要でも、申込条件と納骨後の扱いを確認する
納骨先だけでなく、死後の連絡・手続きの担当も準備する
01 / 承継者の意味

「承継者」とは、誰のこと?

関係する3つの役割を分ける

お墓の相談で「承継者」と言われたときは、何を引き継ぐ人なのかを確かめます。祖先の祭祀を主宰する立場、霊園の使用名義を引き継ぐ立場、本人の死後に納骨を進める担当は、同じ意味ではありません。

図で見る / 3つの役割

「お墓を継ぐ」と「納骨を行う」を分けて考えます。

祭祀の承継

お墓などの祭祀財産を引き継ぐ

通常の遺産分割と同じ扱いではありません。誰が承継するかを確認します。

墓所の使用名義

施設の利用者としての手続き

名義変更や利用条件は、墓地・納骨堂の規則を管理者に確認します。

死後の実行担当

連絡や納骨を実際に進める

誰に何を頼むか。本人死亡後に使える契約や権限も確認します。
同じ人が担当する場合も、別の人が担当する場合もあります。1つの役割が決まれば、残りも自動で決まるということではありません。
役割何を確認するか混同しないこと
祭祀の承継お墓・祭具等の祭祀財産を承継する人。家や預金の相続人・取得割合と、自動的に同じにはならない。
墓所の使用名義の承継施設の使用権・許可・管理の名義を引き継ぐ手続き。施設の規則、申請、必要書類を確認する。
死後の連絡・納骨の担当死亡連絡、葬送、遺骨の搬送や納骨手続きを進める人・契約。お墓の契約や名前の登録だけで、実行まで整うとは限らない。

実際には、一人が複数の役割を担うこともあります。誰がどこまで引き受けるのかを、本人や候補者、墓地管理者と話しておきましょう。

長男や、同居している人に自動で決まる?

民法の祭祀財産の承継は、通常の遺産とは別の枠組みです。本人による指定、指定がない場合の慣習、慣習が明らかでない場合の家庭裁判所による指定という仕組みがあります。「必ず長男」「男性だけ」「家を多く相続した人」と決め付けるものではありません。

お墓を引き継いだことだけで、自宅や預金も取得したり、自宅を売る権限を得たりするわけではありません。住まいの相続や遺言の準備は、別に整理します。相続放棄と祭祀承継も別の制度なので、関連する事情は法律の専門家へ相談してください。

参考:裁判所・遺産分割手続Q&A。祭祀財産は通常の遺産分割と異なる扱いであることを説明しています。

友人に頼む場合も、施設の条件を確認する

親族以外へ希望を伝える場合も、民法上の指定の問題と、その霊園の使用名義変更・納骨対象の条件は分けます。例えば都立霊園では、承継者は祭祀主宰者で、原則として使用者の親族という施設の条件があります。すべてのお墓で友人が同じ手続きにより承継できるわけではありません。

候補者の意思、管理費や墓参の負担、施設への正式な手続きを確認します。離れた親戚の名前を連絡先欄に書くだけで、承継や死後の対応を引き受けてもらえるとは考えないでください。

参考:都立霊園・名義変更の手続き。都立の例であり、全国共通の親族要件・必要書類を示すものではありません。

02 / お墓の種類

承継者がいない方も、選べるお墓はあります

家のお墓を続ける方法と、代々継がない方法

図で見る / お墓の選択肢

名称よりも、納め方と承継の条件を見ます。

継いでいくお墓

使用する人や承継の条件を確認

利用の継続、名義変更、管理料などは施設ごとに異なります。

個別の期間後に合葬

個別で納める期間と、その後を確認

いつから数えるか、個別期間中を含め、遺骨の引取り条件も確かめます。

初めから合葬

ほかの方と共に納める方法

個別の区画や将来の返還を希望するか、契約前に考えます。

承継者がいなくても利用できる施設・区分があります。ただし、申し込み条件と死後の納骨の担当は別に確認します。

代表的な違いを整理した説明用の図です。全てのお墓がこの3種類に分かれるわけではなく、「永代供養」「樹木葬」「納骨堂」といった名前だけでは個別の条件は分かりません。
緑の墓地の通路を高齢の女性と相談役の女性が歩く場面。左に区画ごとの墓石、右に丸い共同の記念碑を描き、お墓の種類を比較する説明用の架空のイラスト。(説明用のAI生成画像)
お墓の種類と施設の条件を確認する説明用イラストです。実在の墓地や納骨方法を示すものではありません。説明用のAI生成画像です。
方式・呼び方継ぐ人との関係契約前に見ること
従来の区画型・家のお墓使用名義、管理費等を次の人へ引き継ぐ前提のものがある。承継や入墓の条件、名義変更、管理費、返還の扱い。
個別に納め、期間後に合葬等へ移す方式代々の承継を求めない契約がある。期間の長さと起算日、合葬の時期、通知・引取り条件。
初めから共同で納める合葬・合祀等承継者を求めない施設がある。申込区分、納め方、引取りできない条件、供養・管理の内容。
納骨堂・樹木葬等名称や見た目だけでは、承継の条件は決まらない。個別か共同か、承継・期間・料金・返還等の実際の規則。

これは選択肢を理解するための当社の整理です。法律上の契約類型を一律に分類する表ではありません。同じ呼び方でも、施設やプランで条件が変わります。

「永代使用」「永代供養」「承継者不要」は別の確認点

永代使用という言葉は、お墓の使用の仕組みに関する説明です。一般の土地を買うことと同じとは限らず、名義変更や管理費の確認が続く方式もあります。

永代供養と説明されていても、供養の方法、個別に保管する期間、期間後の合葬、費用は契約ごとに確認します。「個別に永久保存される」「すべての費用が将来も不要」「葬儀も自動で実施」と読み替えないことが大切です。

合葬・合祀の納め方も施設により異なります。個別安置中から引取りができない規則もあるため、「共同になった後だけ取り出せない」「骨壺のままならいつでも返してもらえる」とは限りません。

公的施設の実例で見る、条件の違い

施設の例承継についての案内死後や利用手続きの確認
都立霊園・合葬埋蔵施設継ぐ人がいなくても申込可能と案内。生前の申込区分もある。親族・友人等へ許可取得を知らせ、予約・許可証等を用いた納骨手続きを進める。
横浜メモリアルグリーン・樹木型/慰霊碑型承継不要と案内。芝生型は代々の承継を前提とする。管理事務所への届出が必要。方式により引取り・期間の扱いが違う。
千葉市桜木霊園・合葬墓承継者の有無に関係なく使用でき、生前区分もある。死後の埋蔵手続きを親族・関係者へ事前に頼む。2体分の予約には残る人の承継手続が必要になる場合もある。

この表は施設ごとの公開案内を比較したものです。全国の施設が同じ条件ではありません。居住年数、年齢、対象者、遺骨の有無、同意書、申込区分などは、その年度の資料で確認してください。

2026年10月9日時点、表に関係する都立・千葉市の2026年合葬等の募集は終了しています。横浜市の2026年9月募集も終了し、メモリアルグリーンはその募集対象ではありません。施設の紹介は、今すぐ申し込めるという案内ではありません。

出典:都立霊園・募集FAQ、都立合葬・使用の手引、都立の募集資料、横浜市・メモリアルグリーン、千葉市・2026年桜木合葬墓しおり、千葉市・募集情報、横浜市・募集情報。

03 / 申し込み条件

「いないから無理」と決める前に、申込条件を聞く

いまのお墓に入る話と、新しく申し込む話を分ける

新規の墓所に申し込む条件、使用名義の変更、既にあるお墓に本人の遺骨を納める条件は、同じ確認ではありません。施設に「誰が・どの区画へ・何を申し込みたいのか」を具体的に伝えます。

図で見る / 申し込み前の確認

「入りたい」から「実際に入れる準備」へ。

  1. 希望を整理

    誰と、どこに、どう納めたいか

    個別・合葬、墓参、宗旨宗派など
  2. 申し込み条件

    承継者や資格、必要書類を確認

    選ぶ施設・募集区分ごとに確認
  3. 死後の担当

    連絡・遺骨の移送・納骨を頼む

    引き受ける人と実行方法を確認
  4. 契約を確認

    費用・期間・管理の内容を読む

    不明点は書面にして確かめる
検討の順番を示す説明用の図です。生前契約や費用の支払いだけで、葬儀・火葬・納骨の全てが自動で行われるとは限りません。
花とノートのあるテーブルで、高齢の女性と成人の女性が、お墓の写真が載った資料を一緒に見て相談する場面。窓の外には緑のある墓地が見える。説明用の架空のイラスト。(説明用のAI生成画像)
お墓の希望や今の契約について、ご家族と相談する説明用イラストです。説明用のAI生成画像です。

墓地、埋葬等に関する法律は、管理者が正当な理由なく埋蔵等の求めを拒むことを禁じています。ただし、この規定だけで、希望する全施設の新規申込みや名義変更が無条件に認められるという意味ではありません。

納骨や申込みを断られた場合は、何の手続きについて、どの規則・条件を理由にしているのかを確認しましょう。理由に疑問があるときは、墓地行政の担当窓口や法律の専門家へ相談できます。必要な許可証等も確認します。

参考:厚生労働省・墓地、埋葬等に関する法律の概要、同法の条文。

契約前に確認したい8項目

確認項目施設へ聞いておきたいこと
1. 申込資格住む地域、年齢、生前申込、人数、遺骨、承継者等の条件は。
2. 納骨できる人登録した本人だけか、家族等を追加できるか。必要な同意は。
3. 個別・共同の扱い納め方、個別期間、起算日、合葬後の扱いは。
4. 引取り・改葬いつまで、どの条件で取り出せるか。初めから不可ではないか。
5. 供養と管理法要や供養の内容、宗派、管理者変更・閉鎖時の扱いは。
6. 費用初期費用、管理費、納骨作業、名札・法要、解約・返金等は。
7. 死後の実行死亡を誰が知らせ、遺骨を誰が運び、何を提出するか。
8. 変更時の手続き連絡先、使用者、残る利用予定者、担当者を変更する方法は。

項目は当社の確認メモです。料金に含まれる作業と、別に必要な作業を分け、説明は書面・使用規則等でも確認すると、家族や担当者へ伝えやすくなります。

個別期間の「いつから」に注意する

例えば、都立の合葬埋蔵施設の一定期間後共同埋蔵方式は、使用許可日から20年を個別に保管する期間としています。亡くなった日や納骨日から20年ではありません。生前の許可取得後に期間を過ぎて納骨する場合、初めから共同埋蔵となる案内があります。

これは都立の当該方式の例です。すべてのお墓に20年という全国ルールがあるわけではありません。同じ手引では、個別保管中も原則として引取り不可とされるため、期間と返還条件は別々に読みましょう。

出典:都立霊園・合葬埋蔵施設使用の手引。2025年11月改訂の掲載資料を確認しています。

04 / 死後の担当

お墓が決まっていても、納骨を進める担当は別に準備

亡くなった後、誰が何をするか

図で見る / 死後に進めること

お墓の契約と、そこに遺骨を納める手続きをつなぎます。

  1. 死亡の連絡

    担当する人へ知らせる

    連絡先と契約の保管場所を共有
  2. 葬儀・火葬

    必要な届出や許可の手続きを進める

    誰が担当し、費用をどう払うか
  3. 遺骨の移送

    納骨先へ遺骨と書類を届ける

    事前に予約・受入方法・書類を確認
  4. 施設の手続き・納骨

    予約に沿って施設の手続き・納骨を進める

    契約の対象や条件に沿って進める
一般的な連携を示す説明用の図です。事前に担当を決め、施設・事業者に手続きと契約範囲を確認します。状況や契約によって、役割や順番が変わる場合があります。
高齢の男性と成人の女性が、連絡先や住まいを表す記号のあるノートを見ながら相談する場面。机には電話、書類のフォルダー、箱、カレンダーがあり、死後の希望や連絡を共有する説明用の架空のイラスト。(説明用のAI生成画像)
死後の連絡と納骨を担当する人へ、希望や資料を伝える説明用イラストです。資料の準備と法的な権限は別に確認します。説明用のAI生成画像です。

施設が納骨作業やその後の管理を行う場合でも、死亡の連絡、葬儀・火葬、遺骨の引取り・運搬、予約や書類提出を、どこまで引き受けるかは別です。納骨先を契約したことだけで、連絡の経路ができるわけでもありません。

分担すること確認したい内容
死亡の連絡最初に誰へ伝わり、葬送や納骨の担当へどうつながるか。
葬儀・火葬希望、依頼先、自治体の手続き、費用、連絡を担う人。
遺骨の移送誰が遺骨を引き取り、どこへ、どの方法で届けるか。
納骨手続き予約、使用許可証、火葬・改葬許可証等、必要な承諾・支払い。
記録と連絡の継続原本の場所、墓地管理者の連絡先、担当が動けない場合の備え。

表と流れ図は当社の整理です。法的に手続きできる立場・権限、提出書類、施設の対応範囲は、自治体・管理者・専門家へ確認します。喪主、緊急連絡先、遺言執行者という名前だけで、すべての役割が同じになるわけではありません。

お一人様や、頼める親族がいない場合

親族・友人に相談するほか、必要に応じて死後事務の契約や地域の終活支援を調べる方法があります。何を依頼し、誰が実行し、費用をどう預かるか、解約・返金や事業の継続をどう扱うかを確認します。

希望をメモするエンディングノートと、施設の使用許可・契約、実行する人の権限は別です。ノートに「ここへ納骨してほしい」と書くだけで、納骨手続きや費用の支払いがすべて整ったとは扱わないでください。

参考:消費者庁・高齢者等終身サポート事業の契約の注意点、高齢者等終身サポート事業者ガイドライン。

情報登録と、実行の支援も分ける

横須賀市の「エンディングプラン・サポート事業」には、対象要件に応じて葬儀・納骨の生前契約や関係先への連絡を支える仕組みがあります。一方、終活情報を登録し、関係機関等からの問い合わせに回答する「わたしの終活登録」は、情報の提供を目的とする別の仕組みです。

これは同市の例で、全国共通のサービスではありません。住所や資産等の利用条件、支援の範囲を確認してください。「墓や連絡先を登録した=行政がすべて納骨してくれる」とは限りません。

参考:横須賀市・エンディングプラン・サポート事業、同市・終活支援FAQ。

05 / 今あるお墓

今あるお墓を、どう引き継ぐか

将来の承継者がいないと分かったら

図で見る / 今あるお墓

すぐに片付ける前に、現在の契約から確認します。

  1. 今の契約を確認

    名義・納めている遺骨・規則を調べる

    家族の意向や承継の状況も整理
  2. 管理者に相談

    名義変更や今後の選択肢を尋ねる

    管理料、撤去、返還などの条件
  3. 残す・移すを検討

    継続利用か、遺骨を移すか考える

    改葬には必要書類と許可を確認
相談の進め方を示す説明用の図です。墓石の撤去と、遺骨をほかの墓地・納骨堂へ移す改葬は分けて確認します。契約や家族の事情を確認せず、自己判断で遺骨を移さないようにしましょう。

まず、いまの名義人、使用許可証・契約、納められている方、管理費と連絡先を確認します。本人の希望と候補者の負担を聞き、管理者へ、継続、名義変更、施設変更や返還の方法を相談しましょう。

都立霊園には、承継者のいない使用者が現在の墓所を返還し、条件に応じて合葬埋蔵施設へ移す「施設変更制度」があります。合葬施設の使用料等の扱いと、元の墓所を更地にする使用者負担は別です。対象や募集期間はその年度の案内を確認します。

参考:都立霊園・施設変更制度の案内。全国で墓じまいが無料になるという制度ではありません。

墓じまいと、遺骨を移す改葬は確認を分ける

遺骨を別の墓地・納骨堂へ移すときは、改葬許可などの手続きを確認します。現在の遺骨の所在地の市区町村が許可の窓口です。新しい納骨先、現在の管理者の証明、必要な承諾や書類を先に確かめます。

申請する人が墓地使用者等と異なる場合には、承諾書等の確認が必要です。家族全員の署名が全国一律の法定条件という説明にも、名義人なら常に一人で自由に決められるという説明にもせず、関係者の希望と権利を整理します。

墓石の撤去・区画の返還、宗教上の儀式、遺骨の移送・納骨、費用や精算は、各管理者等へ別々に確認します。遺骨の移動先を決めずに撤去だけを先に契約すると、段取りが整わないことがあります。

参考:厚生労働省・墓地埋葬法施行規則、横浜市・改葬の手続き。

承継者不在や滞納で、すぐ遺骨が処分される?

将来継ぐ人がいない、しばらく墓参りをしていない、管理費の支払いに困ったというだけで、その場で直ちに遺骨を処分してよいという制度ではありません。使用権の取消し・契約解除等と、無縁墳墓等の改葬の手続きも別の問題です。

無縁改葬には、官報公告、現地の立札による1年間の掲示、申出がなかったことの書面等を含む改葬許可の手続きがあります。立札を置いただけで墓所の使用権も自動的に消えるとは説明できません。契約や規則を確かめ、料金や連絡の問題を放置せず相談しましょう。

出典:厚生労働省・施行規則、厚生労働省・無縁改葬後の墓石等の取扱い(2025年12月8日)。

06 / 確認の6手順

承継者がいない・決まらないときの6手順

  1. 本人の希望と、今のお墓の情報を整理する

    入りたいお墓、先祖のお墓、名義、管理者、納められている方、契約や管理費の状況をメモします。子どもに継いでほしいか、負担を残さない方式を選びたいか、まだ決められないことも含めて整理しましょう。

  2. 管理者へ、入墓・承継・変更の条件を聞く

    新規申込み、現在の墓への納骨、名義変更を分けて尋ねます。承継者を求めるか、本人が納骨対象になれるか、今の墓を続けられない場合の相談先や方法を確認します。

  3. 候補者の意思と、施設の条件を確認する

    候補者と、管理費、墓参の距離、手続きを話し合います。頼める人がいない、継ぐことを望まない場合は、承継不要の施設も比較します。親族・友人の名前を書くだけで準備が済んだと考えず、引受けの意思と正式な手続きを確かめましょう。

  4. 納骨先の契約と、今のお墓の扱いを具体化する

    申込資格・時期、費用、個別の期間と起算日、合葬、引取り、変更の条件を確認します。墓じまいや改葬を伴う場合は、許可、旧・新施設の手続きと費用を整理します。

  5. 死後に動く担当者と、費用・連絡の経路を準備する

    死亡連絡、葬儀・火葬、遺骨の搬送、予約・書類・納骨の担当を確認します。親族・友人への依頼や死後事務の契約は、本人の希望と、実行できる立場・範囲を確かめて具体化します。担当者が動けない場合の代替方法も相談しましょう。

  6. 書類と連絡先を、届く形で共有する

    図で見る / 家族や担当者に残すメモ

    希望だけでなく、連絡先と手続きの情報も伝えます。

    • 本人の希望

      納骨先・納め方・誰と入りたいか

    • 契約と施設

      施設名・管理者・規則・契約書

    • 担当と連絡先

      誰に連絡し、何を頼むか

    • 費用と支払い

      支払い済み・今後の費用・支払方法

    • 資料の保管場所

      必要書類と契約の内容を共有

    • 見直しの記録

      確認した日と変更した内容

    メモやエンディングノートで希望を共有するための図です。記録を作ることと、死亡後に手続きを行う法的な権限・契約を整えることは別に確認します。

    使用許可証・契約・希望のメモ・担当者の連絡先・費用の情報の保管場所を、必要な人へ伝えます。医療・介護等の関係先にも、本人の同意と必要な範囲で連絡方法を確認します。住所や担当、本人の希望が変わったら更新してください。

    希望の記録、施設との手続き、死後事務の依頼、自宅の相続や売却の権限は、それぞれ確認するものです。ノートの記載だけで法律上の権限まで整ったとは扱わないでください。

参考:都立合葬・使用の手引、消費者庁・終身サポート契約の確認。6手順と図解は、相談の準備用に当社が整理したものです。

07 / ご相談の前に

よくあるご質問

承継者がいないと、法律でお墓に入れませんか?

承継者がいないことだけで、全国一律に納骨が禁止されるわけではありません。継ぐ人を求めない施設もあります。今の墓への入墓、新規申込、名義変更の条件と必要書類を、管理者へ具体的に確認しましょう。

子どもがいない人や、お一人様でも生前に申し込めますか?

生前の区分があり、承継者の有無に関係なく申し込める施設があります。ただし、居住地、年齢、登録人数、遺骨等の条件や受付期間は施設によります。死後の納骨担当も別に準備してください。

承継者は、必ず長男や男性でなければいけませんか?

属性だけで自動的に決めるものではありません。祭祀承継の仕組みと、施設の名義変更の条件を分けます。候補者の意思と負担を聞き、決まらないときは管理者や法律の専門家へ相談します。

永代供養を契約したら、死後は何もしなくてよいですか?

契約に含まれるのが納骨後の管理・供養なのか、葬儀・搬送等まで含むのかを確認します。死亡連絡や納骨の予約、許可証の提出を誰が担うかは別の準備です。

個別安置の間なら、いつでも遺骨を取り出せますか?

施設によります。個別保管中でも原則引取り不可という規則もあります。合葬の時期と、引取り・改葬の可否は、契約前に別々に確認してください。

自宅を相続する人がお墓も継ぎ、納骨してくれますか?

自宅の相続、祭祀の承継、施設の使用名義、死後の実行担当は別です。誰が何を引き受けるかを話し合い、必要な契約・手続きと書類の保管場所を確認します。

今あるお墓の管理費が払えず、継ぐ人もいません。

料金、名義、連絡先、使用規則を確認し、管理者へ早めに相談してください。継続、変更、返還や改葬を検討する場合は、関係者の希望・権利、許可、費用と作業を分けて整理します。

誰も火葬や納骨を進める人がいない場合は?

墓地埋葬法には、死体の埋葬・火葬を行う人がいない又は判明しない場合、死亡地の市町村長が行う規定があります。ただし、希望する墓への無料納骨や、希望どおりの葬儀・供養をすべて保証する規定ではありません。生前から地域の相談先、担当者、契約の準備を確認しましょう。

FAQは本文の確認事項を基に当社が整理しました。実際の受入れ、権利、契約、費用、手続きは、各管理者・自治体・対応する専門家へ確認してください。

08 / 相談先

お墓と住まいの引継ぎを、役割ごとに相談する

確認したいこと主な相談先
今のお墓の名義・承継・納骨条件墓地・霊園・寺院・納骨堂の管理者。
承継不要施設の申込・費用・期間その施設の管理者、自治体の募集担当等。
改葬許可現在遺骨が納められている所在地の市区町村。
墓地の行政制度や拒否理由の相談墓地行政の担当窓口、内容に対応する法律専門家。
祭祀承継の争い、契約、死後事務の設計弁護士等、内容に対応する専門家。家庭裁判所の手続きも確認。
契約・料金・解約等の困りごと消費生活センター。
身寄りのない方の地域の支援自治体の福祉・終活等の相談窓口。
自宅・実家の管理、相続への備え、売却・住み替え終活専門不動産。法律・登記・税務は対応する専門家へ。

ご本人の希望を、届く形に整える

「先祖のお墓を続けたい」「子どもに負担を残したくない」「お一人様で、死後の段取りが心配」。まず、何が決まり、何が未確認なのかを分けましょう。お墓の使用規則、許可証や契約、本人の希望、相談先を書き出すと確認を進めやすくなります。

終活専門不動産では、住まいの管理・活用・売却・住み替えと、家族への不動産の引継ぎの方針をご相談いただけます。お墓の販売・管理、納骨代行、死後事務の履行を一律に引き受ける案内ではありません。必要な窓口・専門家への確認と、住まいの準備を整理しましょう。

終活専門不動産へのご相談

これからの住まいを、
一緒に考えませんか。

お墓の希望や死後の手続きを考えるときは、ご自宅やご実家の管理・整理も一緒に確認しておくと安心です。お墓と住まい、それぞれの担当と手続きを分けて、ご家族に伝えられる準備を考えます。

終活専門不動産は、住まいの管理・活用・売却・住み替えと、家族への引継ぎに向けた不動産の方針を整理する相談窓口です。お墓の使用・納骨は墓地管理者へ、祭祀承継・契約・死後事務の法的判断は対応する専門家へ確認します。

終活と住まいを相談する03-6416-9057

営業時間 9:00〜18:00

お墓やご家族についてのご希望、住まいの状況を分かる範囲でお聞かせください。墓地の条件は管理者へ、改葬の手続きは自治体へ、権利や契約は担当する専門家へ確認しながら、住まいの備えを整理します。