セーフティネット住宅の件数と、暮らしの現場を読む
登録されている。それで、住めるのか。
「高齢だからと断られた」「保証人や緊急連絡先を頼める人がいない」。そんなときに知っておきたいのが、セーフティネット住宅です。住宅を借りにくい人の入居の入口を広げる制度ですが、登録されていれば誰もがすぐ借りられる、家賃が安くなる、という仕組みではありません。
全国の登録戸数、要配慮者専用の住宅、地域での相談と契約、2025年に始まった居住サポート住宅。公表資料から確認できる事実と、まだ数字だけでは分からないことを分けて検証します。住まいの終活では、家を手放した後にどこで暮らせるかまで、具体的に確かめることが大切です。
登録数の多さだけでは、制度が十分に機能しているかは判断できません。空室・家賃・保証・支援が、その人の生活条件とつながるかを確かめる必要があります。
情報確認日:2026年10月12日
終活専門不動産(運営:Well-base)では、今の住まいの管理・活用・売却、実家じまい、住み替え等の方針をご相談いただけます。制度の登録・認定、地域の居住支援、福祉や補助の条件は各担当窓口へ確認します。入居、家賃・費用の軽減、保証審査、支援の提供を当社が確約するものではありません。
セーフティネット住宅とは、どんな住宅?
借りにくい人の入居の入口を広げる、賃貸住宅の登録制度
セーフティネット住宅は、高齢者、低額所得者、障害者、子育て世帯などの「住宅確保要配慮者」の入居を拒まない賃貸住宅として登録される住宅です。住戸の面積、耐震性、設備等の基準があり、対象となる方が、公開情報から物件を探して申し込みます。
公営住宅の入居募集とは異なり、基本は家主との賃貸借契約です。一般の登録住宅では、要配慮者以外の人も入居できます。「要配慮者を受け入れる住宅」と、「要配慮者だけが入居する住宅」を分けて理解すると、登録戸数の意味が見えてきます。
名前が似ていても、役割は同じではない
| 制度上の区分 | 主な役割 | 借りる前に確かめること |
|---|---|---|
| セーフティネット登録住宅 | 登録した受入対象の要配慮者であることを理由に、入居を拒まない賃貸住宅。一般の入居者も暮らせる | 自分が受入対象か、現在空いているか、家賃・保証・契約条件は合うか |
| セーフティネット専用住宅 | 登録住宅のうち、入居者を住宅確保要配慮者に限定する住宅。補助の対象となる場合がある | 対象・所得等の条件、補助の有無と適用期間、実際の自己負担額 |
| 居住サポート住宅 | 家主と支援者が連携し、安否確認・見守り・必要時の福祉へのつなぎを行う、計画の認定を受けた住宅 | 認定された対象、支援内容・頻度・費用、異変があった場合の連絡と対応 |
「拒まない」と「無条件で入居できる」は異なる
登録する受入対象は物件の情報で確かめる必要があります。その対象に当たる属性を理由に拒まないことが制度の土台ですが、賃貸借契約には家賃の支払い、保証の利用等の条件があります。登録されていても、入居中だったり、希望の広さや家賃、身体の状態に合わなかったりすれば、住まいとして選べないことがあります。
安い家賃の住宅、介護付きの施設、24時間職員がいる住まいを一つの名称で提供する制度でもありません。必要なのが部屋探しの支援なのか、日々の見守りなのか、介護や医療なのかによって、相談先と住まいの選択肢は変わります。
出典:国土交通省「住宅セーフティネット制度」、セーフティネット住宅情報提供システム「制度について知る」、国土交通省「居住サポート住宅情報提供システムの公開」(2025年9月30日)。
全国では何戸ある? 数字を正しく読む
確認時点の全国登録は976,384戸。空室の数ではない
2026年10月12日21時50分(日本時間)に公式のセーフティネット住宅情報提供システムで確認した全国表示は、登録129,911件、976,384戸でした。「件」と「戸」は別の単位です。サイトでは約10分ごとに更新される表示であり、月末の確定値でも、この記事を読む時点の固定値でもありません。
検索画面には「空室」「入居中」「改修中」「部屋状況についてはお問い合わせください」という区分があります。総登録には、今すぐ借りられることが確認できていない住宅も含まれます。検索結果に載ることと、現在募集していて、本人が契約できることを順に確かめます。
| 確認した指標 | 数字と基準日 | この数字で分かること・分からないこと |
|---|---|---|
| 公式サイトの全国登録表示 | 129,911件・976,384戸/2026年10月12日21時50分(日本時間)の確認時点 | 登録の規模。更新で変動する。空室数や新規入居者数ではない |
| 日付付き全国資料の登録住宅 | 960,737戸/2026年3月末 | その基準日の登録住戸。上のサイト表示とは基準日が異なる |
| 要配慮者専用住宅 | 6,907戸/2025年12月末。同日の登録全体は956,481戸 | 専用として登録された内数。実入居や補助の利用実績ではない |
| 居住サポート住宅 | 465戸/2026年10月12日21時51分(日本時間)の公式サイト表示 | 認定された住戸の数。入居者465人という意味ではない |
| 地域の支援の基盤 | 居住支援法人1,167法人・居住支援協議会184協議会/2026年3月末 | 指定・設立の規模。全法人の受付可能や、支援の量・質は別に確認する |
居住サポート住宅の公式サイトでは、同日21時51分(日本時間)に確認した総認定は465戸でした。同サイトは入居状況等の詳細を掲載していないと案内しています。認定された住戸の数から、現在の入居者数や募集空室数は分かりません。各確認時刻は日本時間です。
条件を絞ると、全国の大きな数とは違う結果になる
2026年10月12日21時51分(日本時間)、登録住宅の検索を「東京都・高齢者・空室のみ・専用住宅には限定しない」とし、家賃・面積・保証等を指定しない条件では、249棟・526戸が表示されました。物件への電話等で、実際の募集と本人の入居条件は確認していません。
同日21時50分に確認した東京都の総登録表示57,245戸とは数える対象が違い、差を失敗数や実空室率にすることはできません。希望地域や家賃等をさらに絞れば、候補は変わります。全国の登録規模と、本人の条件に合う選択肢は、分けて確かめる必要があります。
専用住宅の約0.72%を、「成功率」と読んではいけない
2025年12月末の同じ基準日で計算すると、専用住宅6,907戸は、登録全体956,481戸の約0.72%です。これは専用住宅の構成比にすぎません。専用以外の登録住宅にも要配慮者は住めるため、「残りの約99%は機能していない」とは言えません。
この数字は、低所得の方が補助を受けた割合でもありません。また、2025年12月の専用戸数を、2026年10月に見た登録総戸数で割ると基準日が混ざります。大きな数字も小さな比率も、何を数えたのかを確かめて読む必要があります。
この記事で確認できなかった、全国の成果
今回確認した全国公表資料だけでは、要配慮者の新規入居総数、相談から契約に至った全国の割合、実際の家賃負担、居住の継続を一組に追跡する成果は測り切れませんでした。これは「実績がゼロ」「行政が何も把握していない」という意味ではありません。認定事業の記録や報告があることと、全国集計が一般に公表されていることは別です。
2024年4月4日の国会では、入居者の属性確認やプライバシー等の事情から、要配慮者の入居実績の報告を求めることが難しいと政府が説明しています。2024年当時の説明であり、現在も行政に一切データがないという根拠にはしていません。
政策を評価するなら、登録戸数に加えて、どの地域で、どんな事情の人が、どの費用で入居でき、暮らしを続けられたのかを知りたいところです。登録を増やすことは入口の整備であり、その先の成果を検証する物差しも必要だと当社は考えます。
出典:セーフティネット住宅情報提供システム(2026年10月12日21時50分、東京都の条件指定検索は同日21時51分の画面表示を確認)、居住サポート住宅情報提供システム(同日21時51分の表示を確認)、国会会議録・2024年4月4日参議院国土交通委員会(発言126)、国土交通省「住宅セーフティネット制度の推進について」(2026年6月24日、6・7ページ)、国土交通省「住宅セーフティネット制度」(2025年12月末の登録・専用戸数)、国土交通省・改正制度に関する自治体向けQ&A。
実際に機能している? 公表資料から見えること
地域で入居・住居の維持を支える仕事は、実際にある
福岡市の「住まいサポートふくおか」は、不動産の協力店や支援団体と連携する事業です。2024年度は、高齢者の相談391件・締結68件、障がい者の相談190件・締結18件を公表しています。これらはセーフティネット登録住宅だけの契約実績ではありません。
相談には、事業の説明で終了したもの、公営住宅の案内、今の住まいに住み続ける支援も含まれます。「68÷391」を成功率にしたり、契約しなかった相談をすべて失敗にしたりすると、支援の中身を読み違えます。入居契約だけでなく、退去を避けて住まいを維持することも成果になり得ます。
お金があっても、緊急連絡先で難航した実例
同資料は、84歳の女性に預貯金があっても、緊急連絡先が高齢の弟のみで民間賃貸の家探しが難航した例を報告しています。支援は2024年11月に始まり、内覧や契約への同行等を経て、2025年5月にURへ転居しました。これは登録住宅への入居成功例ではありません。
この例から読み取れるのは、家賃を払えることだけで解けない入居の条件があり、別の住宅の選択肢と支援者の調整が役立った、ということです。一つの事例から全国の拒否率や所要期間を推計することはできません。
支援の仕組みがあっても、引受けられる体制が必要
国土交通省掲載の、補助事業者R65による2025年度モデル事業報告には、死後事務の依頼を受けても、残置物処理の認可がない県の案件だったため受任に至らなかった経過があります。居住支援法人18社への聞き取りでは、残置物処理等業務に対応中2社、準備中15社、非対応1社でした。小規模な聞き取りで、全国の法人の割合を示す調査ではありません。
制度や契約が用意されても、対象地域、必要な権限、費用、継続して対応する人がそろうまで実務は動きません。法人の指定数の多さだけで、その人が必要な支援を受けられるとは判断できない理由です。
評価は、「入口」「届く支援」「住み続ける」の3段階で
| 検証する段階 | 確認できる機能 | さらに確かめたい成果 |
|---|---|---|
| 住まいの入口 | 受入対象を示す登録情報や、相談窓口がある | 本人に合う空室、問い合わせへの対応、申込・契約の結果 |
| 入居を支える調整 | 地域の協力店、保証、同行、福祉へのつなぎ等の取組がある | 緊急連絡先や初期費用の課題を、どこまで解決できたか |
| 入居後の生活 | 認定計画や地域事業で支援を組む仕組みがある | 支援が届いたか、負担できる費用か、住み続けられたか |
当社の評価は、入居の入口と個別支援には実際の働きが確認できる一方、全国でどれだけ困難な事情を解決できたかは、公表された戸数だけでは判定できない、というものです。 物件を登録する仕事と、人の生活を支える仕事が結び付く地域では役立つ余地があります。その結び付きが薄い場所や条件では、借りにくさが残ります。
出典:福岡市居住支援協議会・令和7年度会議資料(令和6年度事業報告、1〜3ページ)、国土交通省掲載・令和7年度居住支援モデル事業報告。表と評価は、資料の範囲を踏まえた当社の整理です。
現場で何が止まるのか。6つの立場から考える
家主の不安は、年齢だけで説明できない
家主が気にするのは、家賃の継続的な支払い、異変への対応、死亡後の契約や残された家財などです。高齢者を一律に危険とみなすのは適切ではありませんが、「何かあったときに、誰が、何を、どこまで行うか」が見えなければ、貸す判断が難しくなります。
ここで必要なのは、本人の事情に合う支援と、家主側の役割の整理です。連絡先を一つ書けば解決するとは限りません。緊急連絡先、家賃債務の保証人、見守りの支援者、契約の代理人、死後事務を行う受任者は、それぞれ役割が異なります。
| 立場 | 入居や継続が止まりやすい点 | 話し合う具体的なこと |
|---|---|---|
| ご本人・ご家族 | 予算、立地、身体状況、連絡先など複数の条件が合わない | 家賃だけでなく月額総額、段差・階段、通院・買物、希望と支援の要否 |
| 家主 | 滞納、異変への対応、死後の手続きの見通しが立たない | 保証の範囲、異変時の連絡、支援の担当、契約・家財を扱う権限 |
| 仲介会社 | 条件に合う物件と、受け入れる契約・保証の組合せを探しにくい | 受入対象、使える保証会社、本人同意の下で共有する必要な情報 |
| 管理会社 | 入居後の連絡・設備・近隣の相談を抱え、福祉の支援と役割が曖昧になる | 通常管理と生活支援の分担、連絡方法、支援者につなぐ手順 |
| 保証会社 | 支払能力や保証商品の範囲、対象地域等の条件を確認する | 認定の有無、商品と費用、個人以外の緊急連絡先の扱い、申告する事項 |
| 居住支援法人・行政・福祉 | 相談の複雑さ、支援地域や人員・費用の制約がある | 受付可能か、担当者、入居前・中・退去時の支援、他機関へのつなぎ |
表は公表資料と制度から整理した確認項目です。全事業者が同じ対応をするという意味でも、特定の会社で起きた独自取材の記録でもありません。
保証会社の壁は、2025年の改正でどう変わった?
2025年10月1日の改正で、認定家賃債務保証業者の制度が始まりました。認定業者には、すべての要配慮者との契約で、緊急連絡先を親族等の個人に限定しない、家賃債務の保証人を求めない等の基準があります。2026年6月19日時点の公式Q&Aで確認できます。
居住サポート住宅に入居する要配慮者の保証は、正当な理由なく断らないことも基準です。すべての保証会社・一般賃貸に同じ条件があるわけではありません。
継続的な支払いが客観的に困難、業務地域外等の限定された正当な理由はあり得ます。法人の連絡先にも一定の選定があり、無条件の保証ではありません。本人の家賃支払義務は免除されません。適用と商品・費用は公式Q&Aと契約窓口で確認します。
自然死を、すべて「事故物件」と考えない
国土交通省の人の死の告知に関するガイドラインでは、自然死等は原則として告知を要しないと整理されます。一方、特殊清掃等が行われた場合や、相手から尋ねられた場合など、個別の判断が必要です。「高齢者が亡くなれば必ず事故物件になる」という思い込みを、入居の判断や説明の土台にしないことも大切です。
出典:国土交通省・改正住宅セーフティネット法の案内、認定家賃債務保証業者制度Q&A(2026年6月19日時点、No.8・9・18等)、国土交通省「宅地建物取引業者による人の死の告知に関するガイドライン」、福岡市居住支援協議会の事業報告。
家賃は安い? 見守りは無料? 条件を確かめる
登録住宅だから、安い家賃になるとは限らない
登録・認定の基準では、家賃が近傍同種の住宅との均衡を失しないこと等が求められます。「低家賃を主とする制度」ではありません。さいたま市も、公表する要望への回答でこの点を説明しています。家賃を払える見通しと、希望する地域に予算に合う空室があるかは、別に確認する必要があります。
補助による家賃や保証料等の軽減は、対象の住宅、入居者の所得等、自治体の制度がそろう場合に利用する仕組みです。全国どの自治体でも、全登録住宅の全入居者に支給されるわけではありません。国の2025年8月の資料では、家賃低廉化の補助制度がある自治体は64、保証料等は34でした。これは制度の実施自治体数で、補助を受けた戸数ではなく、現在の受付可否とも異なります。
家賃だけで、月々と契約時の支出を決めない
| 確認する費用 | 契約前に聞きたいこと |
|---|---|
| 家賃・共益費・管理費 | 毎月の合計はいくらか。支払い方法と更新時の条件はどうか |
| 敷金・礼金・仲介・保証・保険等 | 初期費用の総額、更新料や保証の継続費用、返金・解約の条件 |
| 見守り等の支援費用 | 家賃に含むか別契約か。費用・担当・頻度・対応時間はどうか |
| 転居・家具・生活用品等 | 引越しや今の家の整理を含め、準備できる予算はいくらか |
| 補助を利用する場合 | 所得や世帯等の対象、申請する人・期限、支給開始までの自己負担 |
| 将来の変化 | 収入減、介護等の必要性、親族や支援者の変更時に、どこへ相談するか |
費用の項目は物件や契約によって異なります。補助前と補助後の金額、支給が続く条件、終了した後の負担を分けて、書面で確かめます。申請予定だけで家計を組まず、利用できる制度と開始時期を窓口に確認しましょう。
居住サポート住宅は、介護施設と同じではない
居住サポート住宅は、安否確認、見守り、必要時の福祉サービスへのつなぎを行う仕組みです。「毎日誰かが訪問する」「介護がすべて付く」「孤独死を防ぐ保証がある」と一律に考えることはできません。本人に必要な支援の内容と方法、異変を確認した後に誰が何を行うかを確認します。
医療・介護が必要になった場合には、別のサービスや住まいの検討が必要になることがあります。元気な今だけでなく、歩行、判断、服薬、金銭管理などが変わったときに、支援を見直せるかも住み替え前の確認点です。
出典:国土交通省「セーフティネット住宅・居住サポート住宅の登録・認定基準」、さいたま市・令和7年度要望への回答、国土交通省・補助実施自治体(2025年8月)、国土交通省の補助制度案内、国土交通省・改正制度に関する自治体向けQ&A。費用表と将来の確認点は当社の整理です。
住まいを探すための、6つの確認手順
登録住宅だけを眺めて悩むより、条件の整理、空室の確認、地域の相談を同時に進めると、何が足りないのかが分かりやすくなります。急な退去や住む場所の喪失が迫る場合は、市区町村の福祉・住まいの相談窓口に早めに事情を伝えてください。
暮らしの条件を、本人の希望から整理する
希望の地域、通院・買物、階段や段差、家族・支援者との距離、引越しできる時期を書き出します。家賃の上限だけでなく、初期費用と月額総額の予算も整理します。今の家の売却を考えているなら、売却後の住まいと費用の見通しを先に確かめます。
2つの公式サイトで、区分と候補を調べる
地域の居住支援・福祉の相談を並行する
都道府県・市区町村の住宅窓口、居住支援協議会、指定居住支援法人等に相談します。生活費や退去の不安があれば、生活困窮者自立支援の相談窓口も確認します。受付地域、対象、予約、費用、担当者、どこまで支援するかを聞き、必要に応じて他の窓口へつないでもらいます。
保証と連絡先の条件を、申込前に具体的に聞く
利用する保証会社・商品、認定の有無、審査に必要な情報、保証料と更新費用を確認します。親族がいない場合は、その事情を伝え、法人等の緊急連絡先を使えるか、支援者との調整ができるかを聞きます。連絡先になる法人の対応範囲と、家主・管理会社が求める対応もそろえます。
現地を見て、賃貸借と支援の契約を確認する
写真だけで決めず、入口・階段・浴室・夜間の移動・交通・通院等を確かめます。契約期間、更新・終了の条件、初期費用、支援の担当・内容・時間・費用、解約を書面で確認します。理解が難しい点は、本人の同意の下で信頼できる支援者に同席を頼みます。
入居後の連絡と、暮らしが変わったときに備える
異変時の連絡順序、設備の故障、支援者の変更、入院や介護が必要になった場合の相談先を決めます。死亡後の契約・家財に備える場合も、誰にどの権限を託すかを専門家等と確認します。入居できたら終わりにせず、費用と支援が続く見通しを見直します。
出典:国土交通省・住宅セーフティネット制度の案内、居住サポート住宅情報提供システム、認定家賃債務保証業者制度Q&A。手順は、制度情報を使って本人の住まいを確認するための当社の整理です。
よくある質問
登録976,384戸なら、借りられる部屋が十分にあるのでは?
2026年10月12日21時50分(日本時間)に確認した全国の総登録表示で、空室数ではありません。部屋が空いていること、本人が受入対象であること、家賃・保証・身体の状態・立地が合うことを確かめます。全国の規模だけで、希望地域の選択肢は分かりません。
高齢者なら、必ず入居できる制度ですか?
高齢者であるという属性を理由に入居を拒まない登録の仕組みですが、物件の受入対象と空室、家賃や契約・保証等の条件を確認する必要があります。登録だけで入居の決定を約束する制度ではありません。
専用住宅が約0.72%なら、制度はほぼ機能していない?
その割合は2025年12月末の登録全体に占める専用住宅の構成比です。一般の登録住宅にも要配慮者は住めます。入居の成功率や家賃補助の利用率を表す数字ではなく、この割合だけでは制度の効果を判定できません。
登録されていれば、家賃補助を使えますか?
すべての登録住宅で使えるわけではありません。専用住宅・居住サポート住宅等の対象、所得や世帯の条件、自治体の補助制度を確認します。現在の受付、申請方法、支給開始、終了後の負担まで窓口へ聞いてください。
身寄りがなく、緊急連絡先もいないと無理ですか?
それだけで諦める必要はありません。認定保証業者には、要配慮者との契約で緊急連絡先を親族等の個人に限定しない等の基準があります。物件で使える保証、支援法人等が連絡先として対応できるか、家主・管理会社との条件を相談します。どの会社や法人でも無条件に引き受けるという意味ではありません。
2025年の改正で、登録住宅は全部見守り付きになった?
登録住宅が自動的に居住サポート住宅へ変わったわけではありません。居住サポート住宅は、事業計画の認定を受けた別の仕組みです。支援の対象、方法・頻度・費用・対応時間を確認してください。24時間の介護や常駐を一律に提供する制度でもありません。
持ち家を売ってから、賃貸を探しても大丈夫ですか?
売却後に希望の賃貸が契約できるとは限りません。予算、保証、連絡先、入居時期、今後の支援を確認し、住まいの目途と資金計画を整えてから進めることが大切です。売却と住み替えの順序は、物件や契約の事情に応じて相談してください。
どこへ相談すればよいですか?
物件の空室・契約条件は掲載された管理者等へ、制度の登録・認定や補助は自治体の住宅窓口等へ確認します。支援が必要なら、地域の居住支援協議会・指定居住支援法人、福祉・生活困窮者自立支援の窓口等へ相談します。窓口で対応できない場合も、内容に合う相談先を尋ねてください。
FAQの根拠:本文で示した公式制度資料・サイト、認定家賃債務保証業者のQ&Aを参照しています。住み替えの準備と相談先の整理は当社の案内です。統計はそれぞれ記載した基準日の値であり、現在の空室や申込結果を表しません。
「住める安心」を確かめるために。相談先と調査方法
名前ではなく、担当と条件をそろえる
| 確認したいこと | 主な相談先 |
|---|---|
| 候補住宅の空室、受入対象、家賃、契約 | 掲載された家主・管理者・仲介会社等 |
| 登録・認定の情報、自治体の家賃・保証料等の補助 | 物件所在地の都道府県・市区町村等の担当窓口 |
| 入居前後の支援、物件と支援の調整 | 地域の居住支援協議会、指定居住支援法人等 |
| 生活費、退去の危機、介護・医療・暮らしの不安 | 福祉窓口、生活困窮者自立支援の相談窓口、地域包括支援センター等 |
| 保証商品、審査、費用、連絡先の条件 | 利用する保証会社と契約窓口 |
| 契約・家財の権限、死後に備える法的な手続き | 内容に合う弁護士・司法書士等の専門家 |
| 今の家の管理・活用・売却、住み替えの方針 | 終活専門不動産 |
住まいの終活は、家を整理することだけではありません。その後どこで暮らし、誰に何を頼み、どの費用を負担できるかまで考えることです。本人の希望を起点に、住まいの条件と支援の条件を一緒に整理しましょう。
この記事の調査方法と、分かったことの範囲
国土交通省の制度・件数資料、自治体の公表する事業報告、国のモデル事業報告、保証制度の公式Q&A等をもとに整理し、公式情報提供サイトの現在表示を2026年10月12日21時50分〜21時51分(日本時間)に再確認しました。情報確認日は2026年10月12日です。実地取材や独自インタビュー、物件への電話確認・入居申込みは行っていません。資料の公表日、統計の基準日、ウェブ画面の確認日を分けています。
全国値と地域の実績、登録と認定、戸と件、相談と契約、補助制度と交付を分けて読みました。現在の募集条件を全件調査した記事ではありません。個別の事例や小規模な聞き取りを全国の割合に置き換えていません。表の確認項目、評価、住まい探しの手順には、事実を踏まえた当社の整理を含みます。
今後、増えてほしいのは「戸数」と成果の見える情報
登録が増えた先に、本人の希望と支援が合う物件が見つかったのか。見つからなかった場合は、家賃、空室、身体の状態、保証、地域の支援など、どこで止まったのか。入居後の費用や支援は続いたのか。こうした情報が、相談者と家主にも分かる形で蓄積されると、制度の働きをより正確に検証できます。
誰か一人がすべての不安を背負う形では、借りる側にも貸す側にも無理が残ります。住宅、保証、管理、福祉の担当と条件がつながることが、制度を実際の住まいに変える鍵だと当社は考えます。
これからの住まいを、
一緒に考えませんか。
今の家で暮らし続けるか、賃貸へ住み替えるか。ご本人やご家族の希望、住まいの状態、地域の支援先と費用を整理するところから始めます。まだ方針が決まっていなくても、ご相談いただけます。
終活専門不動産(運営:Well-base)では、今の住まいの管理・活用・売却、実家じまい、住み替え等の方針をご相談いただけます。制度の登録・認定、地域の居住支援、福祉や補助の条件は各担当窓口へ確認します。入居、家賃・費用の軽減、保証審査、支援の提供を当社が確約するものではありません。