住まいと、これからの暮らしの相談窓口

健康寿命と平均寿命から考える、高齢期の暮らし

元気な今から、暮らしを整える。

「長く生きること」と「今と同じやり方で暮らし続けること」は、分けて考えたいことです。買い物、階段、庭の手入れ、家計や契約の管理。体調や家族の状況が変わったとき、どんな住まい方なら自分らしい毎日を続けられるでしょうか。

平均寿命と健康寿命は、高齢期の備えを考えるきっかけになります。数字の意味を確かめ、本人の希望、住まい、費用、頼れる人を少しずつ整理しましょう。暮らしを支える方法は、住み替えだけでなく、住み続ける工夫や支援を組み合わせることもできます。

健康寿命は、一人ひとりの「元気でいられる期限」ではありません。平均寿命との差を、そのまま自分の介護期間や寝たきり期間と考えず、今の暮らしに合った備えにつなげましょう。

情報確認日:2026年10月7日

終活専門不動産では、これからの暮らしに合わせた住み替え、住まいの管理・活用・売却や、不動産を引き継ぐ方針をご相談いただけます。健康状態や治療は医療機関、介護・生活支援は市区町村や地域包括支援センター等、建物の診断・改修は専門家、法律・登記・税務は対応する専門家へ確認します。

暮らしと住まいを整える備えのイメージ 家、日々を暮らす人、希望や連絡先を書き留める手帳を、明るい庭の中に描いています。人物は特定の年齢や健康状態を表すものではなく、統計の平均値や個人の余命を図示したものでもありません。 暮らしの手帳 これからの希望 住まいのこと 頼れる人・連絡先 これからの暮らしを、自分らしく
日々の暮らしを記録し、これからの住まいを考えるイメージです。
寿命の数字は、個人の期限ではなく集団の指標
高齢期のリアルを、暮らし・住まい・費用から考える
本人の希望を中心に、選択肢と支援を用意する
01 / 健康寿命の読み方

平均寿命と健康寿命は、何が違う?

2つの数字が表していること

指標意味と、読み方の注意
平均寿命0歳の平均余命。その年の死亡状況が今後変わらないと仮定した統計上の指標で、個人の寿命を予測したものではありません。
健康寿命このページでは、健康上の問題による日常生活の制限がない期間の平均を使います。集団の健康状態を表す主指標です。
平均寿命と健康寿命の差同じ年の指標を比べた、日常生活に制限のある期間の平均。すべての人が同じ期間、連続して介護を受けるという意味ではありません。

参考:厚生労働省「健康寿命の定義と算出方法」、厚生労働省「平均寿命と健康寿命」。

健康寿命の算定には、国民生活基礎調査の、健康上の問題が日常生活に影響しているかという回答等が用いられます。「病気が一つもない期間」や「介護認定を受けていない期間」そのものを表す数字ではありません。

同じ2022年の数字で比較する

健康寿命の主指標として、確認日時点で最新の公表値は2022年です。平均寿命との差を示すため、平均寿命も2022年にそろえています。

区分健康寿命・2022年平均寿命・2022年公表されている差
男性72.57年81.05年8.49年
女性75.45年87.09年11.63年

出典:厚生労働省「健康寿命の令和4年値について」。差は資料の公表値を掲載しています。表示された小数点以下2桁の値には丸めがあるため、表示値だけを引き算した結果と一致しない場合があります。

最新の平均寿命は、別の年の2025年簡易生命表で、男性81.35年、女性87.33年です。対象年が異なるため、2022年の健康寿命を差し引いた値は、同じ年の差にはなりません。

参考:厚生労働省「令和7(2025)年簡易生命表の概況」。

今の年齢を引いて、残りの時間を決めない

「平均寿命から自分の年齢を引けば、あと何年か分かる」という読み方も適切ではありません。年齢ごとの平均余命は、別に示されています。例えば2025年の65歳の平均余命は、男性19.68年、女性24.52年です。これも集団の指標で、本人の余命や健康状態を決めるものではありません。

健康寿命から今の年齢を引いて、住み替えや売却の期限を決める必要もありません。数字を理解したうえで、実際の暮らしと本人の希望から考えます。

参考:厚生労働省・2025年簡易生命表「主な年齢の平均余命」。

02 / 高齢期の暮らし

高齢期のリアルは、暮らしの中にあります

「元気」か「介護」かの二択で考えない

外出は楽しめるけれど重い買い物は運びづらい。家事はできても庭の手入れは負担になる。通院の日だけ、移動を手伝ってほしい。必要な助けは、暮らしの一部分に現れることもあります。

体調や生活の変化は、人によって異なります。同じ年齢でも、家の構造、周辺の店や交通、家族との距離で負担は変わります。健康寿命を超えたから何もできなくなる、支援を使えば自分らしく暮らせなくなる、と考えるものではありません。

こんな変化を、相談のきっかけに

暮らしの場面話し合ってみたいこと
移動・買い物徒歩や公共交通で行けるか。重い物の配送、送迎等を使えるか。
階段・水回り寝室からトイレまで行きやすいか。毎日の上下移動が負担になっていないか。
家事・住まいの管理掃除、庭、家財、修繕の連絡。負担の大きい作業を誰に頼むか。
通院や生活の支援必要なときに相談できる医療・福祉の窓口を知っているか。
家計・契約請求書や支払い、契約更新を確認できるか。手伝う人と範囲が決まっているか。
人とのつながり日頃話せる人がいるか。予定が変わったとき、連絡する相手は誰か。
一緒に暮らす人配偶者等が不在になったとき、家事や家の管理を続ける方法があるか。

表は当社が作成した暮らしの確認例で、診断や支援の判定をする表ではありません。身体の不調は医療機関へ、生活や介護の困りごとは地域の窓口へ相談してください。

家族ができることも、具体的に聞いておく

「何かあれば子どもに頼む」という希望があっても、家族の距離、仕事、体調、他の家族への支援で、実際にできることは変わります。家族だけにまとめて頼まず、訪問、連絡、書類、住まいの管理など、担当と範囲を話しておきましょう。

地域包括支援センターは、高齢者の生活・介護予防・権利擁護等に関する総合相談の窓口です。本人や家族が「まだ介護が必要か分からない」と感じる段階でも、気になることを相談できます。

参考:厚生労働省「地域包括ケアシステム・地域包括支援センター」。

03 / 住まいの準備6ステップ

元気な今から整える、6つの手順

以下は、高齢期の暮らしと住まいを考えるための当社の整理です。すべてを一度に決めず、本人の希望を聞くところから始められます。

  1. 続けたい暮らしと、本人の希望を話す

    家に残りたい理由、通いたい場所、会いたい人、趣味や日課を聞きます。住み慣れた地域、家族の近く、住まいの広さなど、大切にしたいことを言葉にします。

  2. 今の負担と、変わったときの困りごとを確認する

    階段、買い物、掃除、通院、支払いなどを振り返ります。自分でできること、少し手伝ってほしいこと、家族が不在なら困ることを分けてみましょう。

  3. 住まいの資料と、使える費用をそろえる

    名義、賃貸借契約、図面、修繕記録、維持費を確認します。日々の支出と貯蓄等を整理し、改修・引越し・生活支援に必要な費用も見通します。

  4. 住み続ける工夫と、住み替えを比較する

    生活する部屋の配置、必要な改修、使える支援を調べます。住み替えも含め、暮らしやすさ、費用、通院や交流、家の管理を比べて考えます。

  5. 連絡先・担当・契約の権限を整える

    緊急時、生活支援、家の管理などの相談先を用意します。家族へ頼む範囲と同意、契約や不動産の判断に必要な権限・手続きを確認します。

  6. 小さく実行し、暮らしの変化に合わせて見直す

    書類をまとめる、相談窓口を調べる、家族と話すなど、できることから進めます。体調、同居者、費用、住まいの状態が変わったときには、方針を見直しましょう。

04 / 住み続けるための確認

住まいは、暮らしを続ける条件の一つです

同じ家でも、住み方を変えられる場合があります

国土交通省の住まいの改修ガイドラインでは、高齢期に備え、本人の判断で住まいや住まい方を選び、必要に応じた改修を考えることを示しています。家の広さや思い出だけでなく、日々の使いやすさと維持管理の負担も確認します。

以下は、建築等の専門家に相談する際の当社の質問例です。工事や支援の選び方は、本人の身体状況と建物の条件に合わせて考えます。

確認する場所・条件相談したい問い
寝室・トイレ・浴室日々の移動を短くできるか。同じ階で生活する方法はあるか。
玄関・廊下・階段出入りや移動に支障がないか。手すりや段差への対応が必要か。
暑さ・寒さ居室と水回りの温度環境や、冷暖房・断熱をどう整えるか。
家事・収納よく使う物を扱いやすい場所へ移せるか。使わない空間をどうするか。
修繕・建物の状態設備や建物の不具合、今後の工事と費用を把握しているか。
周辺の環境買い物、通院、交通、人との交流、支援を利用しやすいか。

参考:国土交通省「高齢期の健康で快適な暮らしのための住まいの改修ガイドライン」。

改修すれば、すべての課題が解決するとは限りません

家の中を使いやすくしても、周辺の交通、病院までの距離、管理する人、費用の課題が残る場合があります。反対に、すぐに引越しをせず、生活の支援と小さな見直しを組み合わせられる場合もあります。

持ち家では名義・共有や工事の条件、賃貸では貸主の承諾や契約、マンションでは管理規約と専有・共用の範囲等を確認して進めます。改修に利用できる制度は、自治体や専門家に対象・負担・申請時期を確認してください。介護保険の住宅改修は工事前の申請が必要です。契約や着工の前に、自治体や担当のケアマネジャー等へ相談しましょう。

参考:厚生労働省「福祉用具・住宅改修」。

「家を持つこと」と「自分で管理できること」を分ける

庭、設備の故障、屋根や外壁の工事、税や保険の通知など、住まいには管理が続きます。本人が入院したり、遠方へ移ったりする場合は、住んでいない間の管理担当と費用も必要です。

住まいを大切に残すためにも、誰が現地を確認し、修繕を決め、支払いをするかを整理しましょう。所有を続けるかどうかは、その負担と本人の希望を合わせて考えます。

空き家管理の注意点を確認する

05 / 暮らしと住まいの費用

長く暮らすために、住まいと生活の費用を見通す

「介護費だけ」を用意すればよいわけではありません

生活費は、支援を使うようになっても続きます。家賃や持ち家の維持費、食費、光熱費、交通費などと、医療・介護や生活支援の費用を合わせて見通します。

平均寿命と健康寿命の差に、毎月の介護費を掛ければ自分に必要な金額が出る、という使い方はできません。支援の内容や期間、費用、本人と家族の状況は個別に変わります。

費用の種類整理しておきたい内容
日々の暮らし家賃、食費、光熱費、通信、買い物や通院の交通費等。
住まいの維持税・保険、管理費・修繕積立金、庭や設備の管理、修繕等。
生活や介護の支援利用したい支援の内容、自己負担、制度の対象外となる費用。
暮らしを変えるとき改修、住み替え、家財の整理、引越し、入居時の費用等。
家が空く間旧居の管理・税・保険等と、新しい住まいの費用が重なる期間。

表は当社の費用メモ例です。必要な金額を一律に示すものではありません。現在の支出、将来想定する変化、相談先から確認した見積りを分けて記録します。

介護サービスの費用は、利用内容や本人の負担等で異なり、食費・居住費等が別途必要な場合もあります。実際の費用は市区町村、ケアマネジャーや事業者等へ確認してください。

参考:厚生労働省・介護サービス情報公表システム「介護サービスにかかる概算の料金」。

高齢者向け住まいも、内容と総額を確認する

家賃や入居費だけでなく、管理、食事、生活支援、介護、医療等のうち、どこまで含まれるかを確かめます。状況が変わった場合の追加費用、利用条件、契約終了時の扱いも質問しましょう。

住宅・施設によって設備、サービス、契約や費用は異なります。名称だけで内容を判断せず、複数の候補を本人の希望と条件に照らして比べます。

参考:厚生労働省「高齢者向け住まいを選ぶ前に・消費者向けガイドブック」。

不動産の価値と、日々使えるお金も分けて考える

持ち家があることと、すぐに生活費へ使えることは同じではありません。名義や共有、売却時期、建物の状態、取引にかかる費用等を確認します。住み続ける場所と資金の見通しを一緒に考え、売却価格や収入を確定したものとして先に契約を進めないようにしましょう。

06 / 本人の希望と選択肢

本人の希望を、選択肢と支援につなげる

住まいの方針は、一つに決めつけない

選択肢比較したいこと
今の家で暮らす負担の見直し、支援、家事・管理の担当、費用と緊急時の対応。
改修して暮らす実現できる工事、建物の状態、費用、暮らしの改善と残る課題。
別の住宅へ住み替える地域、交通・通院、広さ、契約・入居条件、引越しと旧居の扱い。
支援のある住まい等を検討する本人に必要な支援、利用条件、サービス、費用、家族との関わり。

表は当社の比較例です。年齢だけで優先順位をつけず、本人の希望、体調、家族、建物、地域、費用を合わせて判断します。複数の方法を、時期に応じて組み合わせる場合もあります。

参考:国土交通省「高齢者向け住宅等・住まいの改修ガイドライン」。

家族の希望と、本人が望むことを確かめる

家族には安全や距離が気になり、本人には地域のつながりや家への愛着が大切、ということもあります。「住み替えてほしい」「まだ家にいたい」という結論の前に、その理由と困っている場面を聞いてみましょう。

すぐに最終決定をしなくても、今の家で続けるための条件、困ったら相談する窓口、再び話すきっかけを用意できます。健康寿命を過ぎたから本人の判断を尊重しなくてよい、ということではありません。

情報の共有と、代わりに契約する権限は別です

連絡先、住まいの資料、支払い、希望を書いたメモは、本人の同意を得て、必要な人と共有します。ただし、家族に情報を知らせることや、エンディングノートに希望を書くことだけで、不動産の売却や契約を代わりに行う権限が生じるものではありません。

本人の判断や契約に支援が必要な場合は、具体的な事情に応じて弁護士・司法書士等や相談窓口へ確認します。意思を伝えられるうちに相談することは、本人の希望を中心に、実行の方法を考える備えになります。

参考:法務省「成年後見制度・成年後見登記制度」。

認知症と不動産について確認する

07 / ご相談の前に

よくあるご質問

健康寿命を超えたら、元気に暮らせなくなるのですか?

いいえ。集団の指標で、一人ひとりの期限ではありません。本人の体調、暮らし、住まい、使える支援を見て考えます。健康寿命の年齢で一律に住み替えや売却を決める必要はありません。

平均寿命との差は、寝たきりや介護の期間ですか?

そのまま個人の寝たきり・要介護・認知症の期間を示すものではありません。このページの健康寿命は日常生活の制限に基づく指標で、必要な支援の内容や期間は人によって異なります。

最新の平均寿命から健康寿命を引けばよいのですか?

比較する年をそろえます。このページの比較表は2022年の平均寿命と健康寿命を使い、別の2025年平均寿命は分けて掲載しています。丸めもあるため、差は公式の公表値を用いています。

平均寿命から今の年齢を引けば、残りの年数が分かりますか?

その計算は適切ではありません。平均寿命は0歳の平均余命で、各年齢の平均余命は別の値です。いずれも統計上の指標で、個人の余命や住まいの契約期限を予測するものではありません。

まだ困っていないのに、住まいを考える必要がありますか?

今すぐ変えることを決めなくても、希望や資料、費用、相談先を整理できます。ゆっくり比較し、家族と話せるうちに準備しておくと、変化があったときに確認することが分かりやすくなります。

高齢になったら、住み替えが一番よいのですか?

一律には言えません。今の家での支援や住み方の見直し、改修、住み替え等を、本人の希望と条件に合わせて比較します。家の中だけでなく、地域のつながり、通院、費用も確認しましょう。

子どもがいれば、将来の管理や契約は任せられますか?

まず本人と家族で、引き受けられる内容と同意を確かめます。家族であることだけで、すべての契約や不動産処分を代理できるわけではありません。必要な権限や手続きは、専門家へ相談します。

終活専門不動産には、何を相談できますか?

住み替え、現在の住まいの管理・活用・売却、不動産の引継ぎなど、これからの暮らしに合わせた方針をご相談いただけます。診断・治療、介護等の支援、建物の工事、法律・税務等は、内容に応じた窓口や専門家へ確認します。

08 / 住まいの方針と相談

住まいと暮らしの相談を、必要な窓口へ

気になることを、具体的な相談につなげる

相談したい内容主な相談先
身体の不調、病気、治療かかりつけ医等の医療機関。
暮らしの負担、介護予防、家族の支援市区町村、地域包括支援センター等。
介護サービスと費用・利用条件市区町村、ケアマネジャー、担当事業者等。
建物の状態、改修、使いやすさ建築士等、対応する専門業者。
代理の権限、共有、相続、登記弁護士・司法書士等、手続きの担当窓口。
税や制度、費用の個別確認税理士、自治体等の担当窓口、契約する事業者。
住み替え、住まいの管理・活用・売却、引継ぎ終活専門不動産。

相談先は内容に応じた一般的な案内です。希望、住まいの資料、気になっている場面、家族ができる範囲をまとめておくと、話したいことを整理しやすくなります。

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今の家で暮らし続ける方法を考えたい。家族に何を話せばよいか分からない。住まいの維持費や、住み替えた後の家が気になる。今分かっていることと、気になることからお聞かせください。

電話で相談する 03-6416-9057

高齢者のお部屋探しと、住まいの備えを見る

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今の家に住み続けたい、家の管理が負担になってきた、通院や買い物に合わせて住み替えたい。健康や暮らしの変化と、ご本人・ご家族の希望を伺い、住み続けるための備え、住み替え、不動産の整理を一緒に考えます。方針がまだ決まっていなくても、ご相談いただけます。

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住まいの今後を相談する03-6416-9057

営業時間 9:00〜18:00

住まいの所在地や名義、日々の負担、家族や頼れる人との関係、これからの希望を、分かる範囲でお聞かせください。医療・介護は医療機関や自治体等の相談窓口、法律・登記・税務は対応する専門家へ確認しながら整理します。